ケーススタディ

Blackboardでより深く、より広がる授業へ 

-玉川大学リベラルアーツ学部

国内事例

私立
専任教員数:373名
学生数:7,533名       (2009年5月1日現在)
http://www.tamagawa.jp/

玉川大学は、創立以来「全人教育」を教育理念の中心として、人間形成には真・善・美・聖・健・富の6つの価値を調和的に創造することを教育の理想としています。現在、K-12 ・大学・大学院まで約1万人が約59万㎡の広大なキャンパスに集う総合学園に発展し、幅広い教育活動を展開しています。

玉川大学ではリベラルアーツ学部を中心に多くの教員がBlackboardを活用して魅力的で質の高い授業作りに取り組んでおられます。今回はリベラルアーツ国語科を担当されている中田幸司准教授に実際にどのようにBlackboardを生かしておられるかお話をうかがいました。

※その際のインタビュー映像は、こちらをご覧ください。 動画

Blackboardをどのように授業に利用されていますか?

本番の授業で活用するほかに、最近では予習・復習の時間に当てるほうが多くなってきています。

お使いいただく前の印象はいかがでしたか?

Blackboardという名前を聞いたときの印象は、対面の授業ができるのか?
学生と対峙せずに利用できるのか?と疑問に感じていました。

実際に利用してみて、その印象は変わりましたか?

導入当初、機能が様々なジャンルに分かれているのですが、どのような種類があって、どうやって利用していけばよいのかというのをなかなか見つけることができなくて常に担当スタッフに電話を架けて問い合わせることが多かったです。ヘルプに対してのアプローチ方法が難しいと思っていました。
しかし、利用してみると、なかなか充実しているという感じを受けています。学生自体も利用することに慣れてきているので、レポート等のやり取りはBlackboardで行うものだという認識が浸透してきていると感じています。

Blackboardを導入したことで、講義はどの様に変わりましたか?

授業の中で学生たちの発言をいかに充実させるか、ということを考えたときにBlackboardが役に立ったように感じています。限られた授業の時間内で質疑応報のやり取りだけではなくて、事前にこのようなことをやるよとか、このようなことについて考えてきてください、という情報を発信することによって、その授業は非常に充実してくるという実感があります。特に国語科の講義の中で学生たちに何を求めるかというと、将来先生になるために模擬授業というのを学生たちにやらせ、模擬授業をやるためには、どういう教材を扱ったらよいのか、そして、その教材をいかに授業らしく組み立てていくか、ということを考えさせなければなりません。今までは授業を聞く側だった学生が自分たちでそれを作らなければいけないとなると、当然自分ひとりだけではできなくて、仲間内と相談したり、様々な文献を調べたりということが必要になってきます。そうしたときに私はひとつの単元に対して生徒たちにグループを作らせてグループの中でディスカッションを求めるわけです。このディスカッションというのも授業時間内だけでやってしまうと、なかなか制限がかかってしまいます。ここで役に立ったのがBlackboardの中のBBS欄というところですね。そこにスレッドをたてて意見交換をしようと提示します。そうすると今の学生たちはインターネットなどを非常に駆使することができますから、自分たちで活発に意見を交換することができるようになってきました。その結果、授業の時間というものが大変充実してきて、今では、模擬授業に至るまでのプロセスがBlackboardで支えられていると感じています。

また、授業時間内だけでそのテーマが途切れてしまうのではなく、授業を行う前後の段階から、ひとつのテーマに対しての学生の集中力が持続できているように感じます。テーマに対して皆で意見交換しようとか、あるいはこの事について考えてみようということをBlackboardを通して、尋ねていくと学生はテーマについて継続して考えてくれるというメリットがあるように思います。


  


Blackboardを使用した授業について学生さんからの反応はいかがでしたか?

学生たちがBlackboard上でディスカッションするときに、学生たちもお互いに、このことについてはどう思うのか、というような疑問を投げかける機会というのが増えてきています。国語という授業の中で必要なことの一つである、いかなる質問をしたら良いのか、子どもたちにどういう投げかけをしたら良いか、というところと直結してきていて学生間でお互いにどういう質問を投げかけたら自分の得たい情報が得られるのかということについて考え始めてきています。最近では、私もBBSの内容を見ることによって、具体的なアドバイスができるようになってきています。学生たちも自分自身のためにもなっていますし、授業をそのまま外に運び出せるというような役割を担っているように感じています。

Blackboardの中で特に気に入っている機能や便利だと感じる機能は何ですか?
頻繁に利用するのは、メールの一斉配信です。それによって情報の周知徹底ができます。
他には、授業の中で学生が発表資料を配布するという際にBlackboard上に掲載することによって、授業の前の段階で資料を得ることができます。さらに各自がその資料をプリントアウトして授業に臨むことができます。この点は充実した機能だといえます。
メール、添付、特に講義の欄についてはよく活用させていただいています。

   

Blackboardを使っての良かった面、悪かった面は何ですか?

デメリットを感じるのは、対面性といいますか、どうしても文字で情報交換をしてしまうので、先ほど充実していると申し上げたBlackboardのBBSもいわゆる言葉の向こう側にどういう思いがあるのかとか、文字の向こう側には本音が出てきているのだろうかと危惧しているところがあったりします。受け取る学生同士もなかなか言葉に上手に反応できなかったりすると、文字で表されているところの限界を感じてはいます。私は授業の中で模擬授業を積極的にやっておりますので、そこで、映像を上手に取り入れはじめ、特に、学生たちが実際にどういう模擬授業をしたのかを映像化し、Blackboardにアップすることで格段に充実したと思っています。

今後、Blackboardを使ってどの様な授業をしたいですか?

今、自宅や研究室の中でBlackboardを扱うことしかやっていないのですが、例えばPCを外に持ち出せば、外の情報、例えば私は古典文学を専攻していますので京都とかですとか奈良ですとか地方へ出て行ったとき、あるいは海外へ出て行ったとき、海外の情報をまさに映像で流したりする。そして、オンタイムで学生たちに知らせるようなことができると、ソフトとして充実してくると思っています。それから、これは学生が言っていたことですが、Blackboardは携帯電話で見ることはできないのだろうか?と。学生たちは、ホームページなんかも携帯電話で閲覧することをしていますし、大学の情報などもホームページを携帯電話で確認できます。Blackboardで掲載していることを携帯電話で見ることはできないのでしょうか?できるかどうかわかりませんが、携帯電話で利用できるようになってくると学生たちのニーズに合ったものができてくる、と感じます。私も携帯電話を利用してBlackboardに掲載することもできればいいなと思っております。


今後、Blackboard、CSKシステムズに期待することは何ですか?

このソフトを使うことによって、学生や児童、教員の質を高めていくことですね。教育に協力しているという意識をもって作っていただければいいのかな、と思います。さまざまな便利な機能が増えてくるのは良いことですが、新しい機能がどんどんできても(一部の人には便利なものかもしれませんが)、そのあたりがあまり活用できません。扱う側として人に優しいソフトであって欲しい、と思っています。

Blackboardに学生が書き込んだときに書き込んだ情報がすぐに我々の手元に流れてくるような、いわゆる携帯電話でいう転送システムというようなものができると、より充実すると思います。また、キーボード入力がメインなので、手書き文字を取り入れることができればよいとも思います。
学期が変わってしまうと、学生たちが閲覧するようなプロセスがないですね。教員は前の情報を見ることができるけれども、過去の先輩たちの履歴を学生が自由に閲覧することができればより充実してくると思っています。

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